ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

2014-01-01から1年間の記事一覧

アユタヤから鉄道で北へ向かう。もうひとつの世界文化遺産であるスコタイの遺跡を訪れるためだ。しかしその旅にはいろんな落とし穴があり、その体験は、「わけのわからない人生がいい」という私がぼんやりと目指すところへゆらゆらと運ばれていくことになっ…

地方の美術館に行くと、「地元の生んだ芸術家」みたいなコーナーがあり、しょーもない作品がならべられてたりしがちである。こういうのを遠足で見せられる子供たちにはアートはだるーいという印象を残す作用しかないだろうし、遠方から訪れる僕のような者に…

友達のために死ぬような行動は美談だ。なぜそれはうつくしい?人間はなぜそれをうつくしいと思うのか?自分の遺伝子を残すためには、素直に考えると、友達を犠牲にして生き残ったり、血縁者のために死ぬような行動ならば合理的に思える。なのになぜ、利己的…

哲学者にけんかを売ってみる。

帰納と演繹を使う哲学ではあるが、統計学を知らぬ哲学者が帰納とか言ってるのを聞くと噴飯ものだ。統計的有意性、ということばを教えてやりたい。まちがった法則から演繹するのも爆笑だ。これを自然科学では、「garbage in, garbage out」という。哲学コース…

いまの大学のよいところは、底抜けの自由。ある意味、ちょっと無理してでも奇抜なことをするのが正しいような、そういう雰囲気。ただし単に奇をてらうのではなく、究極の目的として普遍的な知の探求や社会への還元といった深みがあるものが認められるような。…

血液型の影響を実証してみたい!

以下のような論文が出たらしい。 血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―― https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_85.13016/_article/-char/ja/ この論文は特に真新しくなくて、血液型と性格に統計的…

中国史の話。たいへんベタであるが、諸葛孔明がどれだけえらいかを知るエピソードである。ちなみに「えらい」というのは、頭がいいというより、モラルが高いという意味で話してみたい。 中国の王朝の交代でよくあるパターンが、簒奪(さんだつ)である。皇帝…

「宗教 vs. 科学」、または「宗教 vs. 宗教学」

僕は宗教学に興味を持っている。ということはとうぜん、その研究対象である宗教に興味を持っている。しかし、僕は学問としての宗教学のやり方を信じているが、宗教そのもののやり方は受け入れていない。つまり信じていないのである。 「科学を信じてる」が「…

カントリーマアムの「極み抹茶」を買った。なかには密封された小袋が詰まっているはずなのに、大袋をあけただけでけっこう強烈な抹茶の香り。小袋をしみだしてくるくらいの抑えられない香りのパワーを持ってるのだろう。お茶でもコーヒーでもこういうお菓子…

asymmetry in communication

たまに、「あなたは人と話をするのが好きじゃないの?」みたいなことを言われる。自分としてはそんなことはなくって、人と話をしたら新しい情報とかアイデアとかアドバイスとかをもらえてすごく役に立つので、好きなのです。ただし、コミュニケーションする…

「IQ25」の被告、見つからぬ社会の“居場所”…刑罰か福祉か(産経新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140415-00000553-san-soci ---以下引用---法務省矯正統計によると、24年の新規受刑者2万4780人のうち、知的障害の疑いがあるとさ…

学界の性善説および学者の手のひら返しについて

投稿論文の審査には性善説が不可欠である。もし性悪説で審査をするならば、捏造してないか、再現性があるかをいちいち調べなければならんが、それでは投稿料が跳ね上がるしタイムリーに出版できないから。査読者がボランティアで再現実験せにゃならんなんて…

人生は麻雀みたいなもの。拝読してるブログの言葉である( http://tominagatsuko.com/ )。どうしようもない配牌の人もあれば、なんら思考とか判断とかもしなくても天和みたいに上がってる人もいる。人生もそういうものです。同意。 根拠なく「だれでもスタ…

岡倉天心はむかしからきらいでした。 平櫛田中に「売れないものをつくれ」とアドバイスしたというエピソードを聞いて、さらにきらいになりました。 僕は科学でも芸術でも、社会と向き合ってなくちゃいけないとおもう派の人なのです。

いまだに外見は若者のふりをしているが、着実におっさんになっておる。ということは、人生の残り時間が見え始める時期に来ているということだ。にっちもさっちもいかなくなってから残り時間がわずかなことに気づいてあせるというのはイヤだから、有効な残り…

生物進化は信じられないとか、ダーウィンは根本的に間違ってるとか言う人がいるけど、そういう人はほぼすべて、「生物進化」って言葉の定義を言うことができない。専門家が説明する生物進化を、彼らはあたまのなかで別のものと思い込んで文句をつけているわ…

カメラって、シャッター押したら写っちゃう。だから逆に、写真による表現ってすごく難しい気がする。自己満足に過ぎない写真をSNSで連続で見せられると、悲しい気分になる。写真が好きな人は僕のまわりにいろいろいて、気合いの入り方もさまざまで、写真家を…

「学校では教えてくれない○○」 とか、 「教科書では学べない○○」 とかをうれしげに作る出版社やテレビ局。うれしげに見る一般人。 断片的なエピソードをいくつか拾っただけでかしこくなったような、その分野のことが分かったような気にさせる作り方、そうい…

サイエンティストになる秘訣:数か条

1. 英語ができないから芽が出ないというのは言い訳。純粋にあちらの人より知恵と知識が劣ってることを認めよ。 2. 先生や先輩の言葉は神の教えと心得よ。すべてをメモし朝晩詠唱せよ。しかし彼らの短所とうらみも覚えておき、いつか追い抜いた後に、「ああい…

テレビ業界をテーマにしたテレビドラマとか、作家が主人公の小説とか、世界が狭すぎてがっかりする。おなじ理屈で、美術界を批判する現代美術とかオマージュとか見たくもない。常に外から見つめていられる人でいたいと思うのだ。

韻なんてふまない。 言葉にリズムがあるだけだ。 書く衝動に駆られる。分かってることも分からないことも、信じてることも信じられないことも、感動したこともつまらぬことも、伝えたいことも知られたくない罪の懺悔も。それはあたかも、絵描きがキャンバス…

「パワープレー」の理論統計学的考察(学部生の試験に出すレベル)

以前の職場の同僚との雑談。サッカーについて話してて、僕は耳をうたがった。その彼の発言を要約すると、「サッカーの試合の終盤で負けかけてるときになってはじめてパワープレーをするのはおかしい、試合の最初からパワープレーで攻めたらいいのに」となる…

学者の発言の信頼性や精密性って、大きく分けると以下の三つになると思う。1. 査読論文 自分の研究成果を、先行研究と比較しつつ再現可能性と反証可能性に配慮しつつできる限り客観的・定量的に記述したもの。自分にできる限りの精密性を発揮し、それはしば…

がんばってる人と、がんばってない人がいます。僕はがんばってる人のほうです。かなりがんばってます。でもがんばってるからえらいかというと、よくわからない。あえて自分からもがき苦しむことで多少の陶酔と自己満足が得られますが、それから覚めてくると…

(僕以外読まないで!) よく、「ほんとの天才はいばったり自慢したりしないし飄々としてるし人のことをけなさないし・・・」みたいなことを言う人がいるけど、それはちがうと思う。(いちおう)匿名のこのブログだから言えるけど僕は自分のことを天才だと思…