ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おばあさんと仏像

おばあさんは、仏像をかまいたがります。いろんなものを着せたがります。堂内にまつられている本尊的な仏像をかまうのはハードルが高いので、主に屋外に設置されている石仏などがターゲットになるのです。そして、サイズ感が人間の子どもくらいの仏像が、ヘ…

素直な気持ちとお供えもの

僕は仏像は好きなんですが、実は、宗教はあまり好きじゃありません。やはり科学者なので、間違いだらけの教義を上から目線で押し付けてくるという宗教の根本的な仕組みにちょっぴり違和感を感じるのです。しかし、何かを信じている人々のことは、すごく好き…

サイトスペシフィックなアート・仏像・そして標語

現代アートにはサイトスペシフィックなものが多いのでおもしろい。古典的な芸術は、作品が単品で独立していて、それだけで世界と勝負している。たとえばフェルメールの絵。こういう絵画は、小さくて薄っぺらいキャンバスにいくらかの絵の具をこすりつけただ…

松尾大社の狛犬・眉間からシダ植物

ツタとかコケとかシダとかの植物が人工物に着生し、徐々に自然の中に取り込んでいこうとするゆるやかだが力強い作用が気になります。自然と人工の対立と同時に、美的に絶妙なコラボ、偶然のおもしろさと美しさを濃厚に感じるのです。たとえばこの狛犬。なぜ…

根津美術館の石造如意輪観音像

徐々にコケにおおわれ始めている根津美術館の庭園にある如意輪観音像。思惟のポーズのまま長い時間が経過しコケむしていくという、極端なまでの「静」を表す状況です。逆光がもたらすフレアとゴーストがいいかんじに輝く光背っぽいおもむきを添えます。

キャラ集合で三尊像

そのへんのぬいぐるみやら人形やらでこしらえた三尊像。向かって左側のリラックマが象に乗っているということは、彼は普賢菩薩。ということは右側は文殊菩薩で、胴長の一見犬に見える動物に乗っているが、これは獅子ということになる。ならば中尊は釈迦如来…

丹後・宮津のお地蔵さんめぐり

丹後のローカル線・北近畿タンゴ鉄道沿線のなかでも、宮津はけっこう大きめの町です。京都府北部の歴史ある港町で、古くからの市街地には多くの寺と、おびただしい数の路上のお地蔵さんが。今回はレンタサイクルを借りて市街地を走り回り、神出鬼没のフット…

丹後に残る石仏と信仰

京都府北部。旧国名は丹後である。歴史あるエリアでありながら近代以降の開発の中心からは微妙に外れているため、古くからの素朴な信仰が今も守り伝えられているのを目にすることも多いのである。この丹後地方を走るローカル線は、「北近畿タンゴ鉄道」とい…