ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

岡倉天心はむかしからきらいでした。 平櫛田中に「売れないものをつくれ」とアドバイスしたというエピソードを聞いて、さらにきらいになりました。 僕は科学でも芸術でも、社会と向き合ってなくちゃいけないとおもう派の人なのです。

いまだに外見は若者のふりをしているが、着実におっさんになっておる。ということは、人生の残り時間が見え始める時期に来ているということだ。にっちもさっちもいかなくなってから残り時間がわずかなことに気づいてあせるというのはイヤだから、有効な残り…

生物進化は信じられないとか、ダーウィンは根本的に間違ってるとか言う人がいるけど、そういう人はほぼすべて、「生物進化」って言葉の定義を言うことができない。専門家が説明する生物進化を、彼らはあたまのなかで別のものと思い込んで文句をつけているわ…

カメラって、シャッター押したら写っちゃう。だから逆に、写真による表現ってすごく難しい気がする。自己満足に過ぎない写真をSNSで連続で見せられると、悲しい気分になる。写真が好きな人は僕のまわりにいろいろいて、気合いの入り方もさまざまで、写真家を…

「学校では教えてくれない○○」 とか、 「教科書では学べない○○」 とかをうれしげに作る出版社やテレビ局。うれしげに見る一般人。 断片的なエピソードをいくつか拾っただけでかしこくなったような、その分野のことが分かったような気にさせる作り方、そうい…

サイエンティストになる秘訣:数か条

1. 英語ができないから芽が出ないというのは言い訳。純粋にあちらの人より知恵と知識が劣ってることを認めよ。 2. 先生や先輩の言葉は神の教えと心得よ。すべてをメモし朝晩詠唱せよ。しかし彼らの短所とうらみも覚えておき、いつか追い抜いた後に、「ああい…

テレビ業界をテーマにしたテレビドラマとか、作家が主人公の小説とか、世界が狭すぎてがっかりする。おなじ理屈で、美術界を批判する現代美術とかオマージュとか見たくもない。常に外から見つめていられる人でいたいと思うのだ。

韻なんてふまない。 言葉にリズムがあるだけだ。 書く衝動に駆られる。分かってることも分からないことも、信じてることも信じられないことも、感動したこともつまらぬことも、伝えたいことも知られたくない罪の懺悔も。それはあたかも、絵描きがキャンバス…

「パワープレー」の理論統計学的考察(学部生の試験に出すレベル)

以前の職場の同僚との雑談。サッカーについて話してて、僕は耳をうたがった。その彼の発言を要約すると、「サッカーの試合の終盤で負けかけてるときになってはじめてパワープレーをするのはおかしい、試合の最初からパワープレーで攻めたらいいのに」となる…

学者の発言の信頼性や精密性って、大きく分けると以下の三つになると思う。1. 査読論文 自分の研究成果を、先行研究と比較しつつ再現可能性と反証可能性に配慮しつつできる限り客観的・定量的に記述したもの。自分にできる限りの精密性を発揮し、それはしば…

がんばってる人と、がんばってない人がいます。僕はがんばってる人のほうです。かなりがんばってます。でもがんばってるからえらいかというと、よくわからない。あえて自分からもがき苦しむことで多少の陶酔と自己満足が得られますが、それから覚めてくると…

(僕以外読まないで!) よく、「ほんとの天才はいばったり自慢したりしないし飄々としてるし人のことをけなさないし・・・」みたいなことを言う人がいるけど、それはちがうと思う。(いちおう)匿名のこのブログだから言えるけど僕は自分のことを天才だと思…

むかしより今がいい

「むかしはよかった、今はだめだ」って言うおっさんがよくいるが、僕は決してそうは思わない。世の中も文化も、むかしより今がいい。ほんとにそう思っているし、そうじゃないといけないし、やっていけないと思うんだ。 本阿弥光悦は、「むかしの芸術品はよか…

「大学教授ったってただの公務員みたいなもんだからふつうの人だし高給取りじゃないんだよ」って言ったら、「公務員の給料もらえてるなら十分すぎるくらい恵まれてるじゃない」と、かなり本気でキレられた。 僕は謙遜のつもりで言ったけど、そもそも公務員っ…

職業柄、知り合いには研究者が多い。調査とか学会とかで彼らには出張が非常に多い。国内でも海外でも。そして彼らはまじめに仕事をこなして成果を上げてるんだろうけど、僕が問題だと感じてしまうのは、海外でうまいもの食べて楽しんでる様子などをうれしげ…

スプツニ子!の本を読んだ。「はみだす力」。破天荒な自伝で、まさしく彼女が飛び立った瞬間であるいまこれを書いたことにすごい意味があるんだと思う。たぶん50代になってからむかしを思い出して書いてたんではこうはならないだろう。むちゃくちゃをやる…

人生アクロバティックなジャンプを繰り返しながらここまでやってきた。成功したジャンプもあれば、大失敗に終わったものもある。だから失敗の痛みには、人より慣れてるはずなんだ。僕はきっぱりとひとりだ。Life in the fast lane.すごい勢いで人生を生き急…

パラレルワールドで生きてる僕

好きなタイプを聞かれたとき、もしシラフなら、尊敬できる人と答える。かわいい女の子。女の子らしい女の子。いい奥さんタイプ。ぶっちゃけ言ってそんなのじゃない。対等に語り、インスピレーションを与えあえるタイプが好きなんだ。そういうのって恋愛じゃ…

むかし秦の李斯が学問をこころざしたときの逸話。トイレに暮らすネズミは、食べものといえば人の糞尿だから不衛生のうえ栄養不良で痩せている。そのうえ人が用足しに入ってくるたびコソコソと逃げかくれしなくちゃいけない。そしてネズミ同士で糞尿を奪いあ…

自分宣言2

自分宣言2:人生とわたくし、自然とわたくし、科学と芸術とわたくし (自分宣言1は現在のところ非公開である) 自分を取り巻く自然のこと・街のこと・人のことを、つねに観察し、思考し、模索し、なにかやりたい。ほめられたい。役に立ちたい。役に立つこ…

「おれ百均寄ってからしまむら行くわ」 新長田の駅前を歩いていると、上下ジャージのおにいさんが、これから約30分の予定について友人たちにこう話していた。住みやすい町、新長田。しかし世の中は、世間の潮流に疑問を抱かずに乗っていると、自然と仕組まれ…

「生まれ変わって人生やり直すとしたら」みたいな質問がよくあるけど、僕は人生やり直したくない。やり直しても今より良い人生になるなんて思えないから。 あのときあの人あの本あの学校あの町あの場所と出会ってなければ今の僕はいない。そして出会ったすべ…

人間を含め生物はすべて、遺伝子の乗り物ってことらしい。どうせ乗り物にすぎないなら、あらん限りのパワーとアイデアでめっちゃファンキーな乗り物になってやろう。そして設計者兼乗客の遺伝子様に聞いてやろう、「乗り心地はどうだい?」 でもこういうささ…

今までどれだけ、だれかのことを好きになってそして傷つけられてきたことだろう。それと同時に、だれかに好きになってもらって、そしてその人を傷つけてきたことだろう。自分の人生の時間を積分すると、傷つけられた総量と傷つけた総量はどっちが多いんだろ…

チャットモンチーより凄いバンドってあるの?

「チャットモンチーより凄いバンドってあるの?」2ちゃんねるにあったスレッドのタイトルである。数年前このスレッドを発見したとき、僕の胸の奥でなにかがすとん、と落ち着くのが分かった。僕の言いたいことを的確に表現していたからだ。そう、チャットモ…

淘汰されること:サイエンスの視点では

「don't fall in love with your idea」というのは、サイエンスをこころざす者すべてにとって記憶しておきたい格言である。何かを「正しい」と無批判に信じ込んでしまうのは、サイエンスの発展に大きな悪影響を及ぼすことだろう。すべての学問分野は尊いもの…

環境と判断

基本的に、自分をとりまくすべての環境は、自分がつくりだしたものであることを認識したいと思う。職場や学校でろくでもないボスや仲間に取り囲まれているのも、くだらない作業をさせられているのも、そこを選んだ自分がつくりだしたconsequenceなのである。…

The end of innocence (2013/11/01)

純粋に私的な理由で新幹線に乗るのはいつ以来だろう。会期終了直前の瀬戸内芸術祭に向かっている。現代アートの作家たちに共通する「思考」というか「目標」というか、最近なんとなく分かってきたような気がする。彼らはあえて、アーティストとしての主観性…

好きな情景

兵庫県明石市・法音寺にて。 なんの変哲もない地元の人しか知らない小さなお寺。そしてその境内には住職さんの個性がほどよく反映され、ほどよく整備されほどよく荒れている。草花や野良猫が安らぐ場所。たぬきのまぬけな置物や、雨水が少したまった陶器の鉢…

なんでも仏像化計画

ありがたい石の破片なども、なんでも仏像っぽくしてしまう民間信仰の力づよさ。この例では、たぶん五輪の塔とか宝篋印塔などの塔の部分的に欠けたやつを仏像に見立て、マジックで顔を書いてしまっている。そして強引に服を着せることで、なんとなく石仏に見…

庚申塔にみられる民間信仰と風化

キリスト教・イスラム教・ユダヤ教などの基本的な教義が確立された宗教とは違い、日本に根付いている神道・仏教・道教・儒教などの教えの断片は、そのあやふやさとあやうさ自体が魅力のような気がします。 仏教を輸入する際に、本地垂迹などの考え方を作り出…

表現するということ

作品というものは作者が、学び・考え・行動し・発表する、というプロセスを経て完成し、世に出ているんだと思う。 作品には、良いものもあればショボいものもある。まったくのひとりよがりで作った作品には、見るべきものは少ない(本当の天才が作ったものの…

科学と宗教、またはソフトウェアとハードウェア

仏教の教義の根本に三法印というのがあり、そのなかに「諸行無常」という有名な思想がある。平家物語のイントロにも使われる、日本人になじみの深い思想である。「諸行無常」とか「諸法無我」とか「色即是空」とか、仏教の教義は基本的に、今あるものはやが…

文殊菩薩からの暗示?

Ubuntu Linuxの画面を見ると、「文殊」の文字が。これは暗示的ななにかだろうか。 7月の月曜日は「文殊の日」。ということなんだろうか。

おばあさんと仏像

おばあさんは、仏像をかまいたがります。いろんなものを着せたがります。堂内にまつられている本尊的な仏像をかまうのはハードルが高いので、主に屋外に設置されている石仏などがターゲットになるのです。そして、サイズ感が人間の子どもくらいの仏像が、ヘ…

素直な気持ちとお供えもの

僕は仏像は好きなんですが、実は、宗教はあまり好きじゃありません。やはり科学者なので、間違いだらけの教義を上から目線で押し付けてくるという宗教の根本的な仕組みにちょっぴり違和感を感じるのです。しかし、何かを信じている人々のことは、すごく好き…

サイトスペシフィックなアート・仏像・そして標語

現代アートにはサイトスペシフィックなものが多いのでおもしろい。古典的な芸術は、作品が単品で独立していて、それだけで世界と勝負している。たとえばフェルメールの絵。こういう絵画は、小さくて薄っぺらいキャンバスにいくらかの絵の具をこすりつけただ…

松尾大社の狛犬・眉間からシダ植物

ツタとかコケとかシダとかの植物が人工物に着生し、徐々に自然の中に取り込んでいこうとするゆるやかだが力強い作用が気になります。自然と人工の対立と同時に、美的に絶妙なコラボ、偶然のおもしろさと美しさを濃厚に感じるのです。たとえばこの狛犬。なぜ…

根津美術館の石造如意輪観音像

徐々にコケにおおわれ始めている根津美術館の庭園にある如意輪観音像。思惟のポーズのまま長い時間が経過しコケむしていくという、極端なまでの「静」を表す状況です。逆光がもたらすフレアとゴーストがいいかんじに輝く光背っぽいおもむきを添えます。

キャラ集合で三尊像

そのへんのぬいぐるみやら人形やらでこしらえた三尊像。向かって左側のリラックマが象に乗っているということは、彼は普賢菩薩。ということは右側は文殊菩薩で、胴長の一見犬に見える動物に乗っているが、これは獅子ということになる。ならば中尊は釈迦如来…

丹後・宮津のお地蔵さんめぐり

丹後のローカル線・北近畿タンゴ鉄道沿線のなかでも、宮津はけっこう大きめの町です。京都府北部の歴史ある港町で、古くからの市街地には多くの寺と、おびただしい数の路上のお地蔵さんが。今回はレンタサイクルを借りて市街地を走り回り、神出鬼没のフット…

丹後に残る石仏と信仰

京都府北部。旧国名は丹後である。歴史あるエリアでありながら近代以降の開発の中心からは微妙に外れているため、古くからの素朴な信仰が今も守り伝えられているのを目にすることも多いのである。この丹後地方を走るローカル線は、「北近畿タンゴ鉄道」とい…

「三大大仏」の三体目は果たして? 兵庫大仏 能福寺

平清盛が平安末期につくろうとした福原京があった場所は、現在の神戸市兵庫区を中心としたエリアになります。JR兵庫駅から海岸までのエリアは基本的に何の変哲も無い都会の住宅地といった風情なのですが、清盛が後白河法皇を幽閉した寺があったりして、な…

仏像撮影の聖地!東京国立博物館

仏像好きで写真好き、という深刻にマニアックな趣味を持つ僕にとって、非常に美しく文化財的な価値も高い仏像を写真に撮りまくってOKという東京国立博物館の常設展は聖地なのです。 おだやかな風貌の千手観音さん。会場のライティングは、暗めながらもディテ…

小豆島のまじめなゆるやかさ

現代アートは偶然に左右されるところがずるくておもしろいと思う。小豆島中心部の土庄の下町は「迷路の町」と呼ばれている。土庄のへんろ宿で一泊した僕は、朝おきてさっそく迷路の町を訪れてみた。町の中心にはけっこう立派なお寺があり、きれいな塔がたっ…

異国感。空気のちがう小豆島

ずっと昔から小豆島が気になっていた。僕は四国・徳島で生まれ育ったから、その気になればいつでも行ける場所だったんだけど、これといって旅行を決断するほどの理由もなく、ずいぶんと時間を重ねてしまったのだ。そんな僕が重い腰を上げたのは、今年は瀬戸…

ソニーのダメっぷり:個人的備忘録

ソニーの製品を使ってると、ソニーは会社としてうまくいってないのが分かるような気がする。 その例として、僕の使っている2つの製品を取り上げてみる。・Vaio type P ジーパンのうしろポケットに入るほどの衝撃的な小ささを持ったパソコンである。 小さく…

公務員たたきは国民の損失?

「国は借金だらけなのに公務員にボーナスが出るのはおかしい」 こういう一見もっともらしい言い草がよく聞かれる。その一方で、 「東大法学部を出てキャリア官僚コースにいくのは超エリート」とも言われる。僕は、自分が公務員だから言うのではないけど、過…

名古屋行ってきた。

「尾張名古屋は城で持つ」というわけで、まずは名古屋城に行ってみます。 入り口付近の石垣はさすがに豪壮なかんじ。徳川御三家の圧倒的パワーみたいなものを感じさせます。 しかし、場所によってはそれほどきっちりと石を整形してないところもあるみたいで…

須磨での花見

地味な桜の名所・須磨の様子。須磨寺のおとなりの公園では、主に地元民が盛んに花見をしている。日ごろはローカルな公園だから、近所の子供たちがおもちゃや三輪車を置きっぱなしにしているのだが、そのおもちゃのスコップの上にも桜が舞い散るのである。 須…