ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

「これはアートです」

ろくでなし子事件と関連があるようなないような、芸術と性の問題について。

 

とある人が股間の写真を公開し、それを批判されると、「これはアートです」と答えたそうな。

http://www.j-cast.com/2014/12/15223299.html?p=all

 

アートは高尚だから世間の理解と寛容をしめしてもらって当然、というこの人の前提がよくあらわれたことばである。この人自身は芸術家でもなんでもなく、子どもっぽくアートにあこがれてるだけの人なんだろう。なんでも入門したてのときは、こうやって知ったかぶりをしたくなるものである。

 

このときどういう対応をすべきだったか、私が以下に勝手にロールプレイしてみる。

 

「いきなりドキッとする写真を投稿しちゃってごめんなさい。これは写真家さんの作品で、私もこれをはじめて見たときにドキッとした。なんでこういうきわどい作品をつくるんだろう。でも、少し考えたら、なんとなく作者の気持ちがわかってきたような気がしてきた。すぐに答えは見つからないけど、アートってこういうものなのかな」

 

私たちは、性について隠すことを教えられ、それと同時に性は私たちを動かしている。性にはネガティブな面とポジティブな面がある。この微妙で矛盾した感覚を、直観的に作品であらわすことは、芸術のひとつの役割じゃないかと思っている。