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ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

asymmetry in communication

たまに、「あなたは人と話をするのが好きじゃないの?」みたいなことを言われる。自分としてはそんなことはなくって、人と話をしたら新しい情報とかアイデアとかアドバイスとかをもらえてすごく役に立つので、好きなのです。ただし、コミュニケーションするうえでちょっと苦手な人が、けっこうな割合で存在することは否定できない。

人と面と向かって話をする際、自分が10秒話したら、相手も10秒使ってこちらの話を聞かなければならない。こういうコミュニケーションの時間の使い方は、発信者と受信者にとっておなじ長さになるのでsymmetric communicationである、といま勝手に思いついた定義を行ってみる。

一方、口で言えば10秒のことでも、メールで書くと100秒くらいかかったりする。一方、メールで読むほうは3秒くらいですんでしまう。これはasymmetric communicationということになろう。

僕は、発信者としても受信者としても、このasymmetric communicationを好んでいる。何かを伝える側は、相手が最小の時間と労力で最大かつ的確な情報を得ることを常に目指すべきと考えているからだ。しかし世の中には、こういう意識がまったく欠落している人がけっこうな割合で存在している。口で言ったほうが発信者にとっては楽なのは当たり前だが、そのぶん相手の時間を取っているということを考えたこともないのかもしれない。小学校の卒業式のえらい人の話にたいくつしたという経験をした人は多いと思うが、自分がそうならないよう、日常的に気をつけたいものである。

もうひとつ、いま思いついた概念に、symmetry in oral communicationというものがある。AさんとBさんのふたりが面と向かって話しているときの、会話時間占有率というものを考えてみる。それぞれの占有率が50%となるとき、それは会話の適切さを示すひとつの指標ではないだろうか(リアルタイムで反応を返すことが会話の意義だと思うからである)。逆に、どちらかが100%の時間を占有するとき、それはもはや会話とは呼べず、一方的な伝達となる。メールで書けばよいのである。

これまでの人生の経験からすると、僕はこの比率が50:50となる人との会話を好む傾向がある。70:30くらいで居心地の悪さを感じはじめ、80:20となると逃げ出したくなる。人と話すとき、こっそりストップウォッチで計測してみてはいかがだろうか。これはかなり本気で言っていて、なかなか良い研究テーマとなる気がするのである。