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ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

淘汰されること:サイエンスの視点では

「don't fall in love with your idea」というのは、サイエンスをこころざす者すべてにとって記憶しておきたい格言である。何かを「正しい」と無批判に信じ込んでしまうのは、サイエンスの発展に大きな悪影響を及ぼすことだろう。

すべての学問分野は尊いものなのかもしれない。しかし私たちの人生に与えられた時間は有限で、サイエンスに投資できる国家予算は有限で、大学のキャンパスの広さも有限である。その有限な世界でなにかサイエンスをやろうと考えると、どうしても取捨選択が必要になってくる。そして選ばれなかったトピックは、淘汰されたということになる。

サイエンティストとして、自分のトピックがこのように淘汰されること自体もふくめて客観的な視点を忘れてはいけないと思う。「自分のやってる研究が世界でいちばん重要でおもしろくって最優先でお金をかけるべきだ」とか、「少なくとも今人気のあの分野と同等の評価を受けるべきだ」などと無批判で信じるのは愚かなことである。淘汰されたサイエンスの分野には、それなりに淘汰された理由があるのだろう。それを客観的に受け止める勇気を持たなければならないだろう。