読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

須磨浦と文学

須磨浦近辺を題材に詠まれた短歌・俳句なんかをまとめます。かっこ内は句碑のある場所。

万葉集
須磨の海女の塩焼き衣の慣れなばか一日も君を忘れて思はむ 山部赤人 巻第六
須磨人の海辺常去らず焼く塩の辛き恋をも我れはするかも 平群女郎 巻第十七

古今集
須磨の海人の塩やき衣をさをあらみまどほにあれや君がきまさぬ 読み人知らず 巻第十五

後撰集
こりずまの浦の白浪立ち出でて寄るほどもなく返るばかりか 読み人知らず 巻第十二
風をいたみ燻る煙の立ち出でても猶こりずまの浦ぞ恋ひしき 紀貫之 巻第十二

拾遺集
白浪はたてと衣に重ならず明石も須磨ももおのがうらうら 柿本人麻呂 巻第第八
藻塩焼く煙に馴るる須磨の海士は秋立つ霧も分かずやあるらん 読み人しらず 巻第十七

後拾遺集
須磨の浦を今日過ぎ行くと来し方へ掛かる浪にや事を伝まし 大中臣能宣 巻第九
須磨の海士の浦漕ぐ舟の跡もなく見ぬ人恋ふる我や何なり 源高明 巻第十一
立ち上る藻塩の煙絶えせねば空にもしるき須磨の浦かな 藤原経衡 巻第十八

金葉集
思ひやれ須磨の浦みて寝たる夜の片敷く袖に掛かる涙を 藤原長実 巻第七
人知れぬ恋をし須磨の浦人は泣しほたれて過ぐす也けり 源師時
須磨の浦に塩焼く窯の煙こそ春に知られぬ霞なりけれ 源俊頼 三奏本 巻第九(詞花集

詞花集
藻塩焼く須磨の浦人うち絶えていとひやすらむ五月雨の空 藤原通俊 巻第二

千載集
五月雨は焚く藻の煙うち湿り塩垂れまさる須磨の浦人 藤原俊成 巻第三
山おろしに浦づたひする紅葉哉いかかはすべき須磨の関守 源実定 巻第五
須磨の関有明の空に鳴く千鳥傾く月はなれも悲しき 藤原俊成 巻第六
播磨路や須磨の関屋の板庇月漏れとてや疎らなるらん 源師俊 巻第八
浪の上に有明の月を見ましやは須磨の関屋に泊らざりせは 源国信 〃
いつもかく有明の月の明け方は物や悲しき須磨の関守 法眼兼覚 〃
旅寝する須磨の浦路の小夜千鳥声こそ袖の浪は掛けけれ 藤原家隆 〃
播磨潟須磨の月夜め空冴えて絵島が崎に雪降りにけり 藤原親隆 巻第十六
播磨潟須磨の晴れ間に見渡せば浪は雲ゐのものにぞありける 藤原実宗 〃

新古今集
須磨の蜑の浪かけ衣よそにのみ聞くはわが身になりにけるかな 藤原道信 巻第十一
須磨の浦に蜑のこりつむ藻塩木のからくも下にもえ渡るかな 藤原清正 巻第十二
恋をのみすまの浦人藻塩垂れほしあへぬ袖のはてを知らばや 九条良経
須磨の蜑の袖に吹きこす塩風のなるとはすれど手にもたまらず 藤原定家
馴れゆくはうき世なればや須磨の蜑の塩焼衣まどほなるらむ 女御徽子女王 巻第十三
藻汐くむ袖の月影おのづからよそにあかさぬ須磨のうらびと 藤原定家 巻第十六
須磨の浦のなぎたる朝は目もはるに霞にまがふ海人の釣舟 藤原孝善 巻第十七
秋風の関吹き越ゆるたびごとに聲うち添ふる須磨の浦なみ 壬生忠見
須磨の関夢をとほさぬ波の音を思ひもよらで宿をかりける 慈円

源氏物語
松島の海士の苫屋も如何ならむ須磨の浦人塩垂るる頃 須磨
懲りずまの浦の海松藻もゆかしきを塩焼く海士や如何思はむ 〃
うきめ刈る伊勢をの海女を思ひやれ藻塩垂るてふ須磨の浦にて 〃
海士が積む歎きの中に塩垂れて何時まで須磨の浦に眺めむ 〃
心ありて引き手の綱のたゆたはばうち過ぎましや須磨の浦波 〃
須磨の浦に心を寄せし舟人のやがて朽たせる袖を見せばや 明石
常陸なる駿河の海の須磨の浦に波立ち出でよ筺崎の松 常夏
沈みしも忘れぬ物をこりずまに身も投げつべき宿の藤波 若菜上
身を投げむ淵も誠の淵ならで懸けじや更にこりずまの浪 〃
海人の世をよそに聞かめや須磨の浦に藻塩垂れしも誰ならなくに 若菜下

六百番歌合
身に耐たへぬ思ひを須磨の関すゑて人に心をなど留むらむ
人知れぬうらみにあまる波の上をおさふる袖や須磨の関守
人恋ふる我が眺めよと思ひけり須磨の関屋の有明の月
須磨の浦の波におりはへ降る雨に塩垂れ衣いかに干さまし

千五百番歌合
五月雨は須磨の塩屋も空とちて煙ばかりぞ雲にそひける
汐路より秋や立つらむ明け方はこゑ変はるなり須磨の波風
須磨の浦にわぶと答へし跡も無し夜な夜な月の影は問へども
月をのみ見るとはなきを須磨の海女の秋の幾夜を寝て明かすらむ
いづ方へ秋のおくりを須磨の関せき行く船も行方知らねば
見渡せば須磨の空より曇りきて時雨と渡る淡路島山
何故のうらみを須磨の友千鳥波にしをるる暁の声
こひを須磨のうらみて返る風の音を逢ふこと波に聞くぞ悲しき
須磨の浦の塩焼く海士の袖はなほ干すも濡るるも心なるらむ
うらみこし涙ばかりを袖に掛け幾夜通ひを須磨の関守
須磨の浦にまつ夜更けゆく月影を波の彼方に誰をしむらむ
月夜する明石の波を枕にて都の夢は須磨の関守
いづ方へ誰が言伝を須磨の関せき吹き越ゆる沖津汐風

須磨の海人の塩焼き衣の藤衣間遠にしあれば未だ着慣れず・万葉集416
須磨の海人の塩焼く煙風をいたみ思はぬ方にたなびきにけり・古今集708
わくらばに問ふ人あらば須磨の浦に藻塩垂れつつ侘ぶと答へよ・古今集962
恋をのみ須磨の浦人藻塩垂れ干しあへぬ袖の果てを知らばや・新古今集1083
淡路島かよふ千鳥の鳴く声に幾夜寝ざめぬ須磨の関守・百人一首78

ここまでは知恵袋からの引用。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1141337261



香煙に ふりこむ雪や 初大師   五十嵐播水
(須磨寺)

暁や 白帆過ぎ行く 蚊帳の外   子規
(須磨寺)

読みさして 月が出るなり 須磨の巻   子規
(現光寺)

ことづてよ 須磨の浦わに 晝寝すと   子規
月を思い 人を思ひて 須磨にあり   虚子
(須磨浦公園)

須磨寺や 吹かぬ笛聞く 木下闇   芭蕉
(須磨寺)

見渡せば ながむれば見れば 須磨の秋  芭蕉
(現光寺)

蝸牛 角振り分けよ 須磨明石   芭蕉
(須磨浦公園)

笛の音に 波もよりくる 須磨の秋   蕪村
(須磨寺)

春の海 終日のたり のたりかな  蕪村 
(須磨浦公園)

暁や 白帆過ぎ行く 蚊帳の外   子規
(須磨寺)

読みさして 月が出るなり 須磨の巻   子規
(現光寺)

須磨涼し 今も昔の 文の如  阿波野青畝
(須磨離宮)

下り佇てば 遅日の淡路 籬の上に   播水 
(須磨浦公園)

初空や 帯のごとくに 離宮道    播水
(須磨離宮)





TI