ぼくのほそ道

サイエンスとかアートとか自然とか仏像とか生物とか・・・。僕の知り合いの人は読むの非推奨!

テレビ業界をテーマにしたテレビドラマとか、作家が主人公の小説とか、世界が狭すぎてがっかりする。おなじ理屈で、美術界を批判する現代美術とかオマージュとか見たくもない。常に外から見つめていられる人でいたいと思うのだ。

韻なんてふまない。 言葉にリズムがあるだけだ。 書く衝動に駆られる。分かってることも分からないことも、信じてることも信じられないことも、感動したこともつまらぬことも、伝えたいことも知られたくない罪の懺悔も。それはあたかも、絵描きがキャンバス…

「パワープレー」の理論統計学的考察(学部生の試験に出すレベル)

以前の職場の同僚との雑談。サッカーについて話してて、僕は耳をうたがった。その彼の発言を要約すると、「サッカーの試合の終盤で負けかけてるときになってはじめてパワープレーをするのはおかしい、試合の最初からパワープレーで攻めたらいいのに」となる…

学者の発言の信頼性や精密性って、大きく分けると以下の三つになると思う。1. 査読論文 自分の研究成果を、先行研究と比較しつつ再現可能性と反証可能性に配慮しつつできる限り客観的・定量的に記述したもの。自分にできる限りの精密性を発揮し、それはしば…

がんばってる人と、がんばってない人がいます。僕はがんばってる人のほうです。かなりがんばってます。でもがんばってるからえらいかというと、よくわからない。あえて自分からもがき苦しむことで多少の陶酔と自己満足が得られますが、それから覚めてくると…

(僕以外読まないで!) よく、「ほんとの天才はいばったり自慢したりしないし飄々としてるし人のことをけなさないし・・・」みたいなことを言う人がいるけど、それはちがうと思う。(いちおう)匿名のこのブログだから言えるけど僕は自分のことを天才だと思…

むかしより今がいい

「むかしはよかった、今はだめだ」って言うおっさんがよくいるが、僕は決してそうは思わない。世の中も文化も、むかしより今がいい。ほんとにそう思っているし、そうじゃないといけないし、やっていけないと思うんだ。 本阿弥光悦は、「むかしの芸術品はよか…

「大学教授ったってただの公務員みたいなもんだからふつうの人だし高給取りじゃないんだよ」って言ったら、「公務員の給料もらえてるなら十分すぎるくらい恵まれてるじゃない」と、かなり本気でキレられた。 僕は謙遜のつもりで言ったけど、そもそも公務員っ…

職業柄、知り合いには研究者が多い。調査とか学会とかで彼らには出張が非常に多い。国内でも海外でも。そして彼らはまじめに仕事をこなして成果を上げてるんだろうけど、僕が問題だと感じてしまうのは、海外でうまいもの食べて楽しんでる様子などをうれしげ…

スプツニ子!の本を読んだ。「はみだす力」。破天荒な自伝で、まさしく彼女が飛び立った瞬間であるいまこれを書いたことにすごい意味があるんだと思う。たぶん50代になってからむかしを思い出して書いてたんではこうはならないだろう。むちゃくちゃをやる…

人生アクロバティックなジャンプを繰り返しながらここまでやってきた。成功したジャンプもあれば、大失敗に終わったものもある。だから失敗の痛みには、人より慣れてるはずなんだ。僕はきっぱりとひとりだ。Life in the fast lane.すごい勢いで人生を生き急…

パラレルワールドで生きてる僕

好きなタイプを聞かれたとき、もしシラフなら、尊敬できる人と答える。かわいい女の子。女の子らしい女の子。いい奥さんタイプ。ぶっちゃけ言ってそんなのじゃない。対等に語り、インスピレーションを与えあえるタイプが好きなんだ。そういうのって恋愛じゃ…

むかし秦の李斯が学問をこころざしたときの逸話。トイレに暮らすネズミは、食べものといえば人の糞尿だから不衛生のうえ栄養不良で痩せている。そのうえ人が用足しに入ってくるたびコソコソと逃げかくれしなくちゃいけない。そしてネズミ同士で糞尿を奪いあ…

自分宣言2

自分宣言2:人生とわたくし、自然とわたくし、科学と芸術とわたくし (自分宣言1は現在のところ非公開である) 自分を取り巻く自然のこと・街のこと・人のことを、つねに観察し、思考し、模索し、なにかやりたい。ほめられたい。役に立ちたい。役に立つこ…

「おれ百均寄ってからしまむら行くわ」 新長田の駅前を歩いていると、上下ジャージのおにいさんが、これから約30分の予定について友人たちにこう話していた。住みやすい町、新長田。しかし世の中は、世間の潮流に疑問を抱かずに乗っていると、自然と仕組まれ…

「生まれ変わって人生やり直すとしたら」みたいな質問がよくあるけど、僕は人生やり直したくない。やり直しても今より良い人生になるなんて思えないから。 あのときあの人あの本あの学校あの町あの場所と出会ってなければ今の僕はいない。そして出会ったすべ…

人間を含め生物はすべて、遺伝子の乗り物ってことらしい。どうせ乗り物にすぎないなら、あらん限りのパワーとアイデアでめっちゃファンキーな乗り物になってやろう。そして設計者兼乗客の遺伝子様に聞いてやろう、「乗り心地はどうだい?」 でもこういうささ…

今までどれだけ、だれかのことを好きになってそして傷つけられてきたことだろう。それと同時に、だれかに好きになってもらって、そしてその人を傷つけてきたことだろう。自分の人生の時間を積分すると、傷つけられた総量と傷つけた総量はどっちが多いんだろ…

チャットモンチーより凄いバンドってあるの?

「チャットモンチーより凄いバンドってあるの?」2ちゃんねるにあったスレッドのタイトルである。数年前このスレッドを発見したとき、僕の胸の奥でなにかがすとん、と落ち着くのが分かった。僕の言いたいことを的確に表現していたからだ。そう、チャットモ…

淘汰されること:サイエンスの視点では

「don't fall in love with your idea」というのは、サイエンスをこころざす者すべてにとって記憶しておきたい格言である。何かを「正しい」と無批判に信じ込んでしまうのは、サイエンスの発展に大きな悪影響を及ぼすことだろう。すべての学問分野は尊いもの…

環境と判断

基本的に、自分をとりまくすべての環境は、自分がつくりだしたものであることを認識したいと思う。職場や学校でろくでもないボスや仲間に取り囲まれているのも、くだらない作業をさせられているのも、そこを選んだ自分がつくりだしたconsequenceなのである。…

The end of innocence (2013/11/01)

純粋に私的な理由で新幹線に乗るのはいつ以来だろう。会期終了直前の瀬戸内芸術祭に向かっている。現代アートの作家たちに共通する「思考」というか「目標」というか、最近なんとなく分かってきたような気がする。彼らはあえて、アーティストとしての主観性…

好きな情景

兵庫県明石市・法音寺にて。 なんの変哲もない地元の人しか知らない小さなお寺。そしてその境内には住職さんの個性がほどよく反映され、ほどよく整備されほどよく荒れている。草花や野良猫が安らぐ場所。たぬきのまぬけな置物や、雨水が少したまった陶器の鉢…

なんでも仏像化計画

ありがたい石の破片なども、なんでも仏像っぽくしてしまう民間信仰の力づよさ。この例では、たぶん五輪の塔とか宝篋印塔などの塔の部分的に欠けたやつを仏像に見立て、マジックで顔を書いてしまっている。そして強引に服を着せることで、なんとなく石仏に見…

庚申塔にみられる民間信仰と風化

キリスト教・イスラム教・ユダヤ教などの基本的な教義が確立された宗教とは違い、日本に根付いている神道・仏教・道教・儒教などの教えの断片は、そのあやふやさとあやうさ自体が魅力のような気がします。 仏教を輸入する際に、本地垂迹などの考え方を作り出…

表現するということ

作品というものは作者が、学び・考え・行動し・発表する、というプロセスを経て完成し、世に出ているんだと思う。 作品には、良いものもあればショボいものもある。まったくのひとりよがりで作った作品には、見るべきものは少ない(本当の天才が作ったものの…

科学と宗教、またはソフトウェアとハードウェア

仏教の教義の根本に三法印というのがあり、そのなかに「諸行無常」という有名な思想がある。平家物語のイントロにも使われる、日本人になじみの深い思想である。「諸行無常」とか「諸法無我」とか「色即是空」とか、仏教の教義は基本的に、今あるものはやが…

文殊菩薩からの暗示?

Ubuntu Linuxの画面を見ると、「文殊」の文字が。これは暗示的ななにかだろうか。 7月の月曜日は「文殊の日」。ということなんだろうか。

おばあさんと仏像

おばあさんは、仏像をかまいたがります。いろんなものを着せたがります。堂内にまつられている本尊的な仏像をかまうのはハードルが高いので、主に屋外に設置されている石仏などがターゲットになるのです。そして、サイズ感が人間の子どもくらいの仏像が、ヘ…

素直な気持ちとお供えもの

僕は仏像は好きなんですが、実は、宗教はあまり好きじゃありません。やはり科学者なので、間違いだらけの教義を上から目線で押し付けてくるという宗教の根本的な仕組みにちょっぴり違和感を感じるのです。しかし、何かを信じている人々のことは、すごく好き…